The Purpose of RHINOPLASTY S.C.
ライノプラスティー研究会の目的
目的 :「鼻」の治療のレベルアップを図り、患者さんの幸せに寄与すること
外鼻の手術は新しい技術展開と反省の繰り返しで、極めて安定した、誰にでも再現可能で安全な方法は多くありません。そのため外鼻の手術は多くの合併症や不満足な症例が存在することも事実です。合併症を限りなく減らし、満足度の高い治療効果を安定させるために、主に機能的外鼻を扱う耳鼻科医と主に形態を扱う形成外科医が集まっての研究会やワークショップの開催が望ましいと、以前から考えられてきましたが、実際には以下の背景と問題点が考えられました。
外鼻手術の背景
① | 外鼻形成と機能改善が、形成外科と耳鼻科で分離しており、相互の情報共有が少ない。 |
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② | 外鼻形成を行う医師は、美容外科領域には多いが、形成外科、耳鼻科ではそれほど多くない。 |
③ | 学会での演題数は少なく、また発表者も決まっているため、セッションの盛り上がりに欠ける。 |
④ | 外鼻手術は個人技が多く、伝承が難しい。 |
問題点
① | 耳鼻科と形成外科が情報交換できる場が無い。 |
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② | 外鼻形成には、美容外科に精通した形成外科医の立場が重要。 |
③ | 実際に関わる医師の数がある一定数にならないと、有意義なセッションが成立しない。 |
④ | 演題募集し、発表するのでは、決まった医師だけの発表会になる。 |
⑤ | 基本的な内容(解剖、アプローチ、通気など)に触れないままで、複数科の医師が集まる会では、それぞれがお互いの基本領域を理解できない。 |
そこで、既に外鼻手術にチームアプローチで望んでいる医育機関の有志が世話人となり、この研究会を設立し、以下のように考えました。
会の方向性
① | 耳鼻科と形成外科が得意とする部分の基本情報を語り、相互の理解を深める。 |
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② | 美容的知見や臨床心理に詳しい医師、その他の領域からも、情報を提供してもらう。 |
③ | まずはセミナーを行い、基礎的な理解のボトムアップを図ったのちに、発表会形式フォーラムを開催してゆく。 |
セミナーは毎年行ない、その都度改善点を抽出、改善していって、可能な限り誰もが納得するスタンダードを示していきたいと考えています。またフォーラムではわかりやすいテーマを決めて問題点を抽出し、議論を進めていきたいと考えています。